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足・脚の症状と疾患

足の痛み・症状 着席時、歩行時、起立時、足を組む時に、足の付け根に痛みが出る 起床時に足の痛み・こわばりを感じるが徐々に落ち着く 足の付け根にだるさや違和感がある 足の付け根の痛みがどんどんひどくなる など 足の痛みを起こす主な疾患 ◯外反母趾 足の親指(母趾)が小指のほうを向くように変形して「くの字」のように曲がってしまうことを外反母趾と呼びます。 外反母趾になると、親指のつけ根の関節(MTP関節)の内側や足の裏が痛み、靴が履きにくくなったり、裸足でも歩行時に痛みを感じたりします。 ハイヒールなどの幅が狭くつま先が細くなった靴を日常的に履いていると、足の親指のつけ根から先が圧迫されて変形し、外反母趾につながります。そのままハイヒールを履き続けると、つけ根にかかる力が強くなり、より変形がひどくなります。 10代で外反母趾になる人は、足の親指が足の人差し指より長い、扁平足であるなどの特徴を持っています。全体的には中年の人がなることが多く、合わない靴を履いていることに加えて、肥満と筋力低下なども影響しているといわれています。 ・症状 外反母趾による足の変形が進行すると痛みが生じます。具体的には足の親指の付け根に「バニオン」と呼ばれる腫瘤ができて痛むケース、人差し指の付け根の裏側が痛くなるケース、足の甲にあるリスフラン関節の変形によって痛みを感じるケースなどがあります。 進行すると、足の指が曲がったままになるハンマートゥを引き起こすこともあります。 ◯扁平足 足のアーチには歩行時の足への衝撃を吸収する役割や、アキレス腱にかかった力をつま先へ伝える役割がありますが、扁平足は足のアーチ構造が歪んでしまい、土踏まずが平らになっている状態です。 土踏まずは3つのアーチ構造でできており、中でもかかわりが深いのは内側のくるぶしの下を通る後脛骨筋腱が足全体を持ち上げることでできている内側縦アーチです。 ◯成人期扁平足 成人期扁平足の場合、足関節の靭帯や腱の付着部に痛みや腫れが生じます。損傷した箇所によっては、足の裏や外側が痛む場合もあります。 進行すると足関節の柔軟性が衰えて歩行障害や姿勢の悪化などを引き起こします。さらに腰痛や頭痛があらわれるなど、全身の症状が出てくる可能性もあります。 ◯幼児期扁平足 幼児期にみられる扁平足で、成長するにつれて解消されていくことが多いです。 ただし、先天性足根骨癒合症などの疾患を持っていることから、成長後も治らないケースもあります。疾患がある場合は歩き始める時期が遅れる、歩行が不安定になる、姿勢が悪くなるなどのリスクがあります。 ◯足底腱膜炎 足底腱膜炎とは、足の指の付け根〜かかとにかけて縦に広がっている線維の膜(足底腱膜)の伸張性が下がったり、過度な負担がかかったりしたことから、ピリピリとした痛みがあらわれることです。 かかとが痛くなる原因を引き起こす疾患はさまざまですが、一番多いのが足底腱膜炎です。マラソン選手や中高年の女性、歩くことが多い人、立ち仕事をしている人がかかりやすい傾向にあります。 ・症状 かかとの内側の前を押した際の痛み、長時間の歩行や立ちっぱなしの状態、または座ったり寝ていたりした状態から立つ時に痛みを感じます。 歩き始めや走り始めは痛みがあるものの、徐々に痛みが軽くなることが多いです。しかし、長時間運動したり、足が疲れてくる夕方などの時間帯になったりしたタイミングでふたたび痛みを感じるという特徴があります。 ◯モートン病 モートン病とは、足の付け根の靭帯の下に通っている神経が慢性的に圧迫されてしまう神経障害のことです。中年以降の女性に多くみられる疾患です。 進行すると、モートン神経腫(足の指と指の間を通っている神経が腫れ、コブができたようになる)がみられることがあります。 ・症状 足の指と指の間(中指と薬指の間、人差し指と中指の間など)に神経症状があらわれます。具体的には、ピリピリとした痛みや熱く焼かれたような痛み、しびれ、けいれんなどです。足の指や甲、ふくらはぎに痛みを感じるケースもあります。 さまざま原因や疾患により、足の痛みがつらい場合は足底板などの装具が効果的です。 当院では、義肢装具士が型を取って作製する足底装具やスポーツタイプのインソール(足底板)などをご用意しておりますので、足の痛みでお悩みの方はご相談ください。